2024-01-25から1日間の記事一覧
あの日あのことを君にだけ話せたことだけはよかったと思っている。
それにしてもすさまじい一年のはじまりだった。 大みそかに紅白をシラフで見て翌朝に新幹線で帰省していたのだけれど、地元で初詣をしてひまつぶしにケータイをいじっていたら震度7の地震が起こったのだ。父も母も避難しようとせずあくまでも家を守ろうとし…
僕たちは仕事をし、買い物をし、排せつをし、食事をし、歯を磨いて、風呂に入って、寝ることを繰り返している。飽きることもある。この先になにがあるのかと絶望することももちろんあった。けれど、薬でなんとかごまかしごまかしやっている。考えてもしょう…
それははじめましてのきっかけにすぎないのにだ。
そこには寂しさだけがあった。孤独が。永遠に続く孤独の水平線。揺れる波。