あの誤算は何だったのだろうか。
振り返ってみたい。
あの銘柄は、かぶたんによると大株主6名だけで市場の株の98%を占める株数を牛耳っているようだった。
そして、彼ら大株主は、IPOによって12月までロックアップがかかり、株を売り抜けられないようだった。残るわずか2%の株がIPO直後の市場に流通し、
しかもそれを機関投資家が買い集めているという情報もあった。
そして上場直後に連日のストップ高をつけていた。
あの状態で集まっている買いに対して、ロックアップがかかっていない売れる株を持っている人はわずかしかいない。構造的に、無限に株価が上昇するような状況に思えた。かつてはニューラルポケットでも同じことが起こっていた。
ただ、あの時はある日突然に値がついてそこから暴落して二度と値は戻らなかった。
私はあれがなんだったのか分かっていなかった。
そしてまた同じようなことがこの銘柄でも起きた。
誰かが大量に売ろうにも98%の株がロックアップされているのではなかったろうか?
私の誤算は、空売りのことを忘れていたことだろう。
空売りによって、持っていない株を市場に売り、買わせることができる。それによってて実態以上の流動性が創造されて、株価は動いてしまうのだ。
大規模な空売りがあったのかどうかはわからない。
ただ活発な空売り参加者がふえそうな、ストップ高連続の不自然な状況ではあった。自然に空売りが増えて値がつきはじめれば、ストップ高が消えて成行買いも減り、ますます空売りも増えていくだろう。そういうことが、起きたのではないかと思う。
ロックアップがあろうがなんだろうが関係なく売りモノが生まれて値がついてストップ高は剥がれるのだ。そういうことが考慮から漏れていたのだ。そしてそれは、前回の失敗時に反省点として理解しておくべきことだったのかもしれない。
それができていなかったのでまた同じ罠にはまってしまったのである。