私はいつも体裁を後回しにしてきた。
それでいつも何もかも、体裁がなっていないので足切りされるということを繰り返してきた人生だったという気がしている。
私と長く付き合ってくれている人たちというのは、私が体裁がなっていなくても中身をみてくれた人たちだという気がする。彼らがそうなのは、仕事とか学校とかゲームとかで、具体的につきあいがあって足切りがおきない関係が先に成立していたからであるにすぎない気はする。本当になんの関係もないところから、体裁をいったん保留にして中身をみてくれる人というのは、いまのいままで現れたことがない。
それはそういうものだという気がする。体裁が大事なのだ。体裁しかなくても成立してしまうぐらい体裁は大事だと思う。