断酒の会とかカラオケというのは、みな感情を言葉や声色にのせてぶちまける。
それは楽しい場であるはずなのだろうけれど、私は、ときどきつらい。
夢中になって、自分をぼろぼろにしながら吐き出して、他の人の感情を、ボロボロの心と体で浴びて受け止めていると、頭がひどく混乱して、動揺して、自分というものがバラバラに分解されて否定されるような気がする。自分の形をたもつことができなくなって、心の中にはいってきた他人をもう一度追い出しなおさなければ、自分にもどれなくなって気持ちが悪くなる。そういう感受性を、まともな感受性に回復させないと。