今日は出張があった。血液検査の再検査に寄ってから出社した。朝、7時15分ごろに部屋を出て早朝の電車で都心に向かった。混雑する駅前。行きかう学生たちや通勤する人々。一か月少々前にもやはり血液検査の際に同じものを見たはずなのだけれど何かずいぶん昔のことのように思える。むしろ数年前レベルで昔の記憶のように思えて目を見張ってしまった。朝日が差し込むビルの谷間を行きかう白いシャツの人の姿。電車の中に立ち込めるかすかな埃っぽいにおいと、この季節独特の空調の音。駅を出て街に出ると髪を派手な色に染めた若者たちの後ろ姿。そして多くなった白人や黒人の人たち、そして飛び交う中国語。ずっと昔に、転職活動に明け暮れて東京中を飛び回っていた頃の記憶がよみがえってくる。あの頃のような気持になってくる。
そうして血液検査を受け、結果を聞き、少しがっかりする。薬局に寄り出社し、昼飯を食べに地下街をぐるっと一周する。どこも行列になっている。二週目にいきそうになったときに行列の途切れたラーメン屋をみつけて食券を買い、店に入る。汗だくで食い、ビルに戻り、そしてトイレに並ぶ。昼休みのトイレは並ぶ。洗面所でずっと歯を磨いている人もいる。トイレの個室が空く、そこに入る。そしてつかの間の休息が訪れる。昼休み後に仕事を一通り片づけて面談になる。面談で当面の業務や今の体調のことなどを意見交換する。またしばらく先まで予定が見えてくる。少し安堵する。帰りに本屋によって立ち読みをし、日高屋でビールを飲みながらまだラーメンとチャーハンを食べて帰ってきた。スーパーの弁当以外のものを食べるのもひさしぶりのことだった。