少子高齢化社会

 少子高齢化についてどうにかして解決策を考えたりするぐらいならChatGPTに聞いてしまえばいいのだろうというこの時代なのだろうし、実際そうやって導かれる正解のとおりに社会が動くのかという疑問もあるわけなので、少子高齢化の問題として考えるのはむずかしいのだろうけれども、自分が孤独死してしまうかもしれない問題の解決策として考えざるを得ないのは、地域などの物理的に地理的に近い人たちとなんらかの接点を持つようにしたほうがいいという事なのだと思う。ただ我々賃貸の人間というのは、地域社会からは宙づりになった存在で、回覧板もまわってこないし町内会にも呼ばれないし祭りの役割も任されないという立場ではある。地域からはよそ者として扱われているのだ。とはいえ、じゃあ地元に帰って故郷の地域にいまから根を下ろせるのかといえば、今となっては顔もつなげてもらえておらず、いまごろしゃしゃり出る隙も無いのではないかという気持ちになってしまう。

 そういう意味では、この街のどこかに知っている人がいるであるとか、この関東のどこかに知っている人がいるということが、自分にとってはその地理的に近い人々との接点の代わりになっていたのかもしれず、今不安なのはまさにそれが失われているからなのだろうかという気もしてくる。