友達や親友を求めているのではないと思う

 友達や親友を必要としているのではないと思う。

 自分が必要としているのは、自分を完全に肯定してくれる大いなる母のような存在だと思う。ただ話を理解してくれるのではない。話していることの裏側にある本当の深層心理を受け止めてくれる存在。許してくれる存在。そういうものなのだと思う。なにがあっても変わらずに受け入れてくれる海や山のような大きな存在。自分はいつもそういうものを探している。でも人はそのような存在ではない。失望しても失望しても、自分の願いは消えない。これはある意味では精神分析学的なもの、あるいは宗教学的なものなのかもしれない。

 私はいつも、互いをスポイルするような関係、堕落した共依存的な関係に陥ってしまうけれど、本当はそうではない関係を求めている。安心して身を任せることができるような信頼関係を求めている。全面的に肯定し合えるような、ゆるぎない相手を。