すごい過去があればあるほどすごいんじゃないかと思われるかもしれないがという話をちらとされた。
それを聞いて、たしかにそう思えてしまうなあと思った。
年季の入っている方はみな、幼児期に虐待され、家庭は崩壊しており、子供の頃には非行に走って、酒や麻薬や暴力や盗みで逮捕され、結婚しても奥さんに家庭内暴力を振るい、家を売ることになって仕事も家庭もお金もすべて失って、体もボロボロになり、閉鎖病棟に入院して、そうして断酒するようになったような人ばかりなのではないかと思えて、そういう壮絶さが自分にはないなと思えたり、自分はまだマシなのでやめられるだろうという気になったり、あんなすごい状態から持ち直して回復する人は自分よりもはるかに精神力が強いんじゃないかと思えたりして、目標や自信を得られて、自分の話も吐き出せて、帰ることができる。また一日ガマンできるようになる、という感じがした。