川原を散歩しながら、思ったのだけれど、もし、最初の会社で異動にならず、開発を続けていたとしたらWEB系に転職するのは逆に難しかったのではないかなと思う。
SI業種では数年経験を積むとコードを書かなくなり外注をマネジメントするマネージャーになる。コードを書かない外注管理の仕事はしかし、WEB系の自社サービス開発の世界ではあんまり出る幕がない。ソーシャルゲーム屋にもポジションがない。
私は開発から離れていたからこそ、Google Code Jamの過去問とかを自主的に解いたりして転職時のアルゴリズムの試験に役立ったし、自分でコードが書きたいというモチベーションを維持し続けられて、各社での経験につながったと思う。
それがそのまま、電子書籍での活動時には自作サービスの開発に水平転回出来て、自作サービス開発で得られた知見がその後のフリーランスなどでの仕事に活かせた。
これらは全部、実はすべて幸運だったと思う。それらすべてが今の、ある意味ではようやくたどり着いた続けられそうな職場につながっている。
第一希望に入れなかったとか、志望していたところに異動できなかったとか色々あったが、実は結果だけ見ると、第一希望の会社よりも転職では有利な会社に入れたり、志望していた部署が今ではもう独立して小さなベンチャーになっていたりとかしていて、そっちの希望が叶っていたらもしかしたら今よりもきびしい状況になっていたのかなと思える。
当時は分からなかったが、何もかも、結果的にはよりよい方向になるように必要な経験へと導かれていたというか、自分で当時考えていた間違った理想が叶わないことで逆に失敗することから救われていたということが、今振り返って結果だけ眺めると分かってきたりしている。