レオンを久しぶりにまた観た

 これは本当にいい作品だ。

 だいぶ昔から、元カノと出会う直前ぐらいからずっと何回も見ている気がする。元カノとの関係は、何かしからマチルダとレオンの関係に似ていなかっただろうか。涙が溢れ出てどうしようもない。どうにもならないレオン。悲しい存在だ。強くて情けない。愛すべき存在だ。彼には居場所がない。どこにも。彼の育てる根無し草のように。その根無し草が、最後に居場所を見つける。マチルダによって。同じ感想をかつてやはり感じていたと思うし、今はない当時のブログに書いた記憶もある。

 レオンは、最初は殺しの仕事にとって邪魔だと思っていただろう。でも、マチルダとの出会いでレオンは生きる喜びを取り戻したのだと思う。彼は、罪深い男だ。けれど、やはり愛すべき男だと思う。ただ誰よりもピュアなだけだと思う。そんな男が愛されなくて誰が愛されるべきなのだろう。マチルダにとってそれが恋だったのかはわからない。けれど、マチルダもやはりレオンのピュアさ、不器用さがきっと愛しくも哀しかったのではないだろうか。分からない。涙が溢れ出た。