今夜は静かだ

 バカバカしいことに眠れなくて午前4時になってもまだ起きている。隣室のベトナム人は今夜は静かだ。自分は投資信託や株式のことを考えているとふと確認したり考え事をしたくなり寝つけなかった。翌日、と言ってももう日付は変わったが、天気を確認すると気温が6度も下がるらしいということで、朝方冷え込みそうだなと思うものの着替えるには暑すぎてどうしたものかと思っていたのもあった。今更ながら、NISA口座の申し込みをオンラインで行ったのだが当然平日しか手続きはすすまないので、口座が開設されるまでは連休明けになってもすぐNISA枠を使えない。NISA枠を使えるようになる前にやっておくべきことがあるかどうか考えてみたのだが特に思い当たらなかった。連休明けにはとにかく、たまっている申請を片づけることとミーティングの時間調整をやることぐらいしか今のところ待っている用事はない。それらも一時間もかかったりはしないことは確かだ。その翌日ミーティングがあるだろう。何か面倒なことがまっているのかそうでもないのか、聞いてみないことには見当もつかない。連休明けの週を乗り越えれば、例の住所変更の件の説明会が待っている。即座にやることはないが、数カ月先にやるべきことの洗い出しにかかれるようになるし、内容が分かれば、やることも見えてくる。そんなこんなでその先には再びの採血検査や、健康診断の結果や、例の会議などが待っているだろう。判断すべきことは判断すべき時がくる。今一番面倒くさいのは、例の会議だ。出張になる。果たしてはみ出し者の私の居場所はあるのだろうか。逃げ出したくなる。露骨に孤立してしまうだろう。時間が長く感じられるに違いない。それでもそこを耐えれば先に、スムーズな未来がまっているだろうか? それとも逆なのか。自分は人に期待したり信用したりすることが無さ過ぎるがゆえに孤立するのか孤立しているのに孤立している事を見られたくないからますます孤立するだけなのか。心のどこかでまわりを敵視しているのだろうか自分から壁を作っているのだろうか。どうたったとしても、自分は明るく環境に溶け込んでいくタイプではない。不安になり人にぶつかってまわる神経症のネズミのようなタイプだ。だから不安だ。逃走本能が鎌首をもたげて今のうちに逃げる支度をしろと疼いている。そこに自分の姿がなかったとしても今までと同じように自分は仕事をし続けていけるだろうか。それとも逃げ続けていてはやりづらくなり居づらくなるだろうか。そもそも居づらいからあの会議に出ることが不安なのではないだろうか。いづらくないとしたら、どういうことが出来ているときだろうか。残された時間で一体何をしていけばいいのだろうか。前歯の裏側がザラザラしてきている。磨いても磨いてもザラザラは取れない。そのうちの一本が尖ってきている気がする。虫歯治療の詰め物がどんどん剥げて来ているのではないか。歯医者にいくべきだろうか。