PCの中を開ける開けないで思い出した

 一年半ぐらい前に、メンタルが崩壊していた時、”特権ID”と呼ばれている何かが自分のPCに仕掛けられているという声が常に頭の中に聞こえていて、PCを分解したり、コントロールパネルの設定を調べたりして、その”特権ID”と呼ばれている何かを探し回っていたことを思い出した。

 自分がコンビニに買い物に出かけている短い間に部屋に入り込んで、PCにその特権IDと呼ばれる捜査ツールを仕掛けていったのだという風に思い込んでいたのだった。

 そのころにPCを分解して、いろいろ中を調べたりしていたのだ。それを思い出した。今にして思えば、本当に正気ではない状態だったのだなと思う。

 Gmailのメールボックスもそのときに一度全部空にしたのだ。

 本当に怖い。自分がそんな風になってしまうことがあるというのは本当に怖いことだと思う。実際、ALSOKの盗聴器調査を何万円もかけて行ってもらったり、いろいろなことをやっていた。

 たしかに幻聴もあったのだが、録音できる音声もあった。それはベトナム人の声だった。そのベトナム人の声が聞こえると、神経が苛立って頭がおかしくなったと言えなくもない。今はもう、彼は引っ越して行ってしまった。

 そもそもの発端は、隣にもともと住んでいた人が、追い出されるかなにかして出ていったことがきっかけだった。その人の玄関先には常に食べ物が置き配のまま放置されており、さまざまな借金の会社からの書類が郵便受けに詰まっていて気になっていた。置き配の荷物の荷札に書いてある名前はS水胡桃とあった。胡桃という字が読めなかったので琥珀?と思っていた。その人が部屋の中で死んでいるのではといつも心配だった。ある日、さまざまな声が聞こえて、出ていった。そのときに事件性があるのではと思って通報したのだ。それがすべての幻覚の引き金になった。

 そのうち、斜め上の部屋にいる人が英語で歌を歌っているのがうるさくなって、ChatGPTかなにかで英訳したいかめしい文章を郵便受けに投函したりもした。それでも騒音はおさまらず、何か仕返しをされるのではと怯えるようになったのだった。

 非常に精神的に追い込まれていたと思う。なぜそうなっていたのか、よくわからない。コロナ渦でもあったし、その一年前に痔ろうの手術をする前あたりから、カネもない状態ではあった。