今はゆううつを通り越して、寂しさや焦り、パニックのような感情になっている。
迷子になった子供の頃のような気分。
むかし池袋の会社でフリーランスしていた頃に、ランチを一緒に食べてくれる女性がいたけれど、あの人にランチに誘ってもらえなくなって一人でお昼を食べるようになってはじめてそれまで当たり前だったボッチ飯がつらく感じたことを思い出したりした。
あの人は自分のことを好きだったんじゃないかと思い込んで、あの人の転職先に自分も転職したいと思って探そうとして挫折したことを思い出す。
その苦しみから逃げたくて私は地元の友人の元カノに電話をかけて、大阪から遊びに来てもらう約束をしてまたすっぽかされて切れて縁が切れたこともあった。
そのあとに元カノと出会った。心が叫びたがっているんだとか、君の膵臓を食べたいとか、恋愛映画がたくさん出ている夏だった。あの年は、本当に急にそういうことが続けざまにあって苦しくもあり嬉しくもあった。幸せな年だった。
けれど一通り試してみて、それが当たり前になるころに、耐えられなくなっていったこともまた確かだったような気がする。