ただ落ちるだけではない

 自分は就職活動や転職活動していたときには、何百という会社に応募して落ちたりしていたけれど、それはただ消耗していくだけのことだったかといえば、そんなことはなかったと思う。

 受けていく中で、どんな会社が世の中にはあって、今受けようとする会社はそのなかで自分の求めているものとどのぐらいマッチするのかというのを自分なりに見る見方が少しずつ鮮明になっていき、それまでだったら興味がなかったであろう会社でも、今まで受けてきた会社との比較でどのぐらいの立ち位置に立っているのかを位置づけて見られるようになっていった。

 いきなりぽんとそこを受けて受かっても辞退したかもしれないような会社でも、色々しった全体の中でどんな位置にいるのかということを測れるようになって、自分に届き尚且つ市場での潜在能力もギリギリまで高い最適解がどこらへんにあるのかを、正確に見極められるようになっていく。

 それは、ただ落とされてつらかったという話でしかないのだとしたら、あまりにも残念だと思う。私の場合は、そうではなかったなと思う。