松本人志の笑いの本質は、
狂人や知恵遅れや困っている人を
笑ってはいけないのについ笑ってしまうという
人間の負の感情を突いている。
キャシー塚本は狂人だしアホアホマンは知恵遅れである。笑ってはいけないシリーズは、密室の中での困っている人に訪れる不幸を監視して笑いものにしているのだ。その笑いは和室界隈を笑う暗い笑いと似ている歪んだ笑いだが、負の感情を突かれて人は病的に横隔膜を痙攣せざるを得ない。
これは手法なのだ。
ツボを突かれたように人はスイッチで操作されてしまう。人間は合理的であるようで実は簡単に制御され操り人形になるということ。自分が操られていることを知っている必要がある。
分かっても逃れることなどできないことにも気づく必要がある。