中学生の頃だったろうか、自分の前歯が出ているのが気になって、歯列矯正してくれないかと神経症のように悩んでいたことがあった。結局、どうにもしてもらえなかったししてもしょうがないのでそれでよかったのだと思うのだが、同じような神経症が、今は自分の脳がおかしいのではという悩みを生んでいる。自分はボケてきているだろうかとか思考に欠陥があるだろうかとかそういう悩みを生んでいる。歯が出ていようが、脳がおかしかろうが、結局生きているしかない。人に迷惑かけずに生活がつづくことが大事で、それ以上のことは高望みできるほどの権利はない。みんな幸せそうでうらやましいだろうけれど、スーパーに行くと自分よりしんどそうで不幸そうな人たちのほうが多い。何を贅沢なことをいっているのだろう。とも思う。