とある大手ゲーム会社で、「みんな何がセキュリティ上問題があるか自分で判断できると思っているが、そう思わないで欲しい、ぜんぶNGだと思っていただきたい」と言われたことがあったのを思い出す。
何かに依存しているのか腹八分目で嗜んでいるだけなのかを人は自分で判断できると思っているが、そう思わないほうがいいのかもしれないということも言えるかもしれないなと思った。
極度に依存している人もまた、自分は腹八分目だと思っているわけで、自己判断は当てにならない場合があるのでそれでは基準にならないのだ。
本当に客観的な尺度があれば、それで第三者の目で検査することはたぶん可能なのだろう。あるいは、時間やお金や仕事や家族や健康などの要素の推移をみて、何かに夢中になることが本当にその人のQOLを上げてきたかどうかを検証してもいい。QOLが下がっているのであれば、それは持続可能な営みではないのだから、本人にとって有益な状況ではない。腹八分目ではないということだから、コントロールが必要なのだという風に見ることができるようになる。
逆に、何かへの依存を断ち切ろうとする中で、QOLが本当に上がっているかをみることも意味がありそうだ。依存を断ち切ろうとして、かえって本人がセルフネグレクトに陥るのであれば、もしかしたら、依存を断ち切る前に何か別のものを回復させることが順序として必要なのかもしれない。