IT革命というのが始まっていったときに、コミュ力や、学歴がなくてもITスキルが高ければいい会社に入れる時代というのが来ると思われていて、実際、そういう時代にうまく対応して自分は低偏差値からいい会社にはいり、その社格を利用して実力以上に評価されながら転職していったと思う。
必要とされるスキルが激変して就職氷河期とも呼ばれていたが、自分はうまく刺さったと思う。
だがITスキルに対する需要は一巡してまた学歴や体育会系の根性が物を言う手堅い時代へと、熱狂が冷えていってバブルやフィーバー、一発逆転の可能性がある大シャッフルのチャンスのはしごが外れていった。
ITスキルに全振りして能力以上の評価を得られた時代が終わったので、今はITスキルに全振りした人間には生きにくい時代にふたたびなりつつある。ここで転職しようとすると、すでに時代は学歴や体育会系を求めるように戻ってしまっているのだから、今までのように実力以上に評価されて良い待遇を得られる可能性はなくなっている。変に動くと今いるところからふるい落とされて転落する可能性が高くなっている。いかに自分のポジションにしがみつくかという戦略のほうが、今や重要になっているとしか思えないのだ。