何をやっても集中できない。ふと気持ちが虚しくなり、寂しい気持ちと心細い気持ちに心を囚われてしまう。今の今まで平気で生きてきたのに、今になって急に、今の暮らしが耐えられないほどつらく思えてならない。
何とか繰り返ししのいできた。日々を先送りするように、そして深く考えまいとするかのようにやり過ごしてきた。
けれどもどれだけ待っても、いつまでたっても元の暮らしには戻れないのだという気がした。とりかえしのつかないことになったという気がした。このままでは、生きていけない、いつかすべてがダメになってしまう。希望があるとしたら、助けを求めて助けてもらうことなのだが、いまやだれも私には見向きもしないのだ。自分も歳をとってしまった。価値がない贅肉の塊になってしまった。輝くようなアイデアもなく、人を引きつけるような才能もなにもない。私が助けを求めても、善意の人々ではなく対価を求めるハイエナが獲物をかぎつけてにじり寄ってくるだけだ。こわい。つらい。しんどい。